DAO活性測定

腸管上皮細胞の健常性を評価する指標として、ご依頼いただいた血清または腸管組織より、サンプル中のDAO活性を測定します。

 

図4

 

DAO:ヒスタミンを不活化することからヒスタミナーゼとして見出されましたが、その後、カダベリンなどのジアミン類の脱アミノ化作用を有することからジアミンオキシダーゼ(DAO)と呼ばれるようになりました。DAOは小腸や腎、胎盤、特に小腸の絨毛上部において活性が高く、細胞増殖の制御、有害なポリアミン、ヒスタミンの異化による生体防御に係っていると考えられています。

 

 

<臨床的意義>

[1] ヒトでは出生後6歳頃までDAO活性は上昇し、それ以降は徐々に低下し成人値に近づきます。

[2] 小腸組織中のDAO活性は血中のDAO活性と有意に相関します。

[3] 残存腸管量や抗がん剤による小腸粘膜障害度と血中のDAO活性との有意な相関が示されていることから、血中のDAO活性は小腸粘膜の健常度、成熟度の指標とされています。

 

 ※本測定は研究を目的としており、診断には使用できません。

 

 

【参考文献】

・serum:Clinica Chimica Acta. 1994(226):67-75

・Human/plasma:外科と代謝・栄養. 2007(41巻4号):95-101

・Human/plasma:Oncology. 2012(82)147-152

・Human/serum:Cancer Letters. 1999 147(1-2):195-8

・Human/serum:Annals of Surgery. 2006 244(5):706-14.

・Human/serum:Int J Eat Disord. 2014 47(2):203-5

・Human/serum:J Gastroenterol Hepatol. 2015;30(11):1582-90

・Rat/mucosal, plasma:J Clin Invest. 1983; 71(5): 1308–1315.

・Rat/mucosal:Clin Exp Pharmacol Physiol. 2000 ;27(12):980-6.

・Rat/plasma:Toxycology. 2006 16;217(2-3):233-9.