今、注目されている 非侵襲性の

唾液を用いた生化学物質測定

唾液は様々な生化学物質を含んでいることから、単なる消化液としてだけではなく、生体情報源として近年注目されています。また、採取時に痛みを伴わないことから、特にストレスの評価マーカーとして、血液に替わる有用性が期待されています。

 

メリット:非侵襲性であることから、いつでも、何回でも採取できる。採取方法が簡便

デメリット:日内変動が大きいものもあるので、研究目的によって採取タイミングを適切に設定する必要がある。

生化学物質

特徴

参考文献

コルチゾール

ストレス評価として古くから研究されている。日内変動あり。

長根光男、野村正彦;千葉大学教育学部研究紀要.54,2530 (2006)Mariana G. et al.;Int J Endocrinol.2010:829351(2010);PMCID:PMC2905913

DHEA

Dehydroepiandrosterone

コルチゾールとも関連。男性ホルモンの一つ。

Natalia Gavrilova and Stacy Tessler Lindau;J Gerontol B Psychol Sci Soc Sci. 64B(Suppl 1)i94-i105(2009);PMCID:PMC2763516

DHEA-S

dehydroepiandrosterone sulfate

DHEAの前駆物質。転換の下流にテストステロンがある。

小川奈美子;生理心理学と精神生理学 28(3),219-224(2010)

クロモグラニンA

比較的微弱なストレスを反映。

三木圭一;労働安全衛生研究1(1),59-62(2008)Masahiro Toda and Hiroe Ichikawa;Environ Health Prev Med 17:49-499(2012);PMID:3493625

S-IgA

ストレス指標の一つ。細菌や感染症などの生物的ストレスとも関係する。

後東俊博ら;感染症学雑誌 51(10),550-557(1977)Michael F.Cole, et al; Infect Immun.67(4),1878-18861999

αアミラーゼ

交感神経系のストレス指標としてよく利用されている。

Mariana G. et al.;Int J Endocrinol.2010:829351(2010);PMCID:PMC2905913

エストラジオール

エストロゲンの一種。ステロイド系ホルモン

Natalia Gavrilova and Stacy Tessler Lindau;Journal of Gerontology:Social Sciences, 64B(S1),i94-i105(2009)

テストステロン

男性ホルモンの一種。筋肉トレーニングや不安定な興奮で上昇する。加齢により低下していく。

John E. Morley et al.;The Aging Male 9(3)165-169(2006)Natalia Gavrilova and Stacy Tessler Lindau;Journal of Gerontology:Social Sciences, 64B(S1),i94-i105(2009)

IL-6

炎症マーカー。ストレスによっても上昇する。

Vlaho Brailo et al;Med Oral Patol Oral Cir Bucal.Jan 1;17(1)e10-5(2012)

CRP

炎症マーカー。

Michael C. Dillon et al.;Biomarker Insights 5 57-61(2010)J. Max Goodson et al.;PLOS One9(6):e98799(2014);PMID:24915044

メラトニン

睡眠ホルモン。生体リズムの調節作用をもつ。

Kozaki et al.;Journal of Circadian Rhythms 9:1(2011); ;PMCID:PMC3024305Mariana G. et al.;Int J Endocrinol.2010:829351(2010);PMCID:PMC2905913

  

市販の測定キットを用いた測定となります。

検体としての注意:

固形物や粘性の高いもの(痰など)が含まれていると実際量が少なくなり、測定に影響することがあります。